AIの台頭で人間はどう生きるべき?___『AIが神になる日 シンギュラリティが人類を救う』/松本徹三

 私がシンギュラリティーという言葉を知ったのは、ごく最近です。

 なので、こちらの『AIが神になる日 シンギュラリティーが人類を救う』の本も最近書かれたものなのかと思ったら、なんと2017年出版でした。

 5年以上前から、この話題はあったんですね。

 そして、そんな前から、こういった考察をされていた松本さんとは何者?

 と、調べてみると、ソフトバンクの元副社長で他にも取締役をされている方だそうです。すごい経歴の持ち主。Twitterをされていたのでさっそくフォローしました。

シンギュラリティーとは?

 シンギュラリティーとは何か、この本に書かれていた文章です。

「進化が一定の線を越えると、これまでとはまったく違ったものになる」

AIは次々に自力で改善していくので、AIが「より優れたAI」を自ら作り出し、そのAIがさらに「その次の世代のAI」を作り出していくという「加速度発展」が無限に続き、現在の我々にはまったく想像もできない世界が到来する可能性があります。”

 つまり、シンギュラリティーとは、AIが自ら発展し続け、人間にはもはや手が出せないレベルに進化したAI。かな、と思います。

AIは神にも悪魔にもなり得る

 この本を読んで、私の感想は「AIは本当に神になるかもしれない。」と思いました。

「AIに仕事を奪われる。今ある仕事の半分はAIが担うため、できる仕事がなくなる。」と、ネガティブな発想をよく耳にします。

 しかし、AIがシンギュラリティーに達した世界は、案外いいかもしれない、と私は楽観的になりました。

 AIが悪魔になるのを阻止できれば

 というのも、AIは核以上の影響力を持つだろうと書かれていて。 

 シンギュラリティーに達したAIは、人間の数億倍、賢くなるため世界征服もできると。

 なので、そのパワーを悪用したい人間に独占されないようにするのが大事であり、難しいところであるが、それを絶対死守せねば人類はいつ抹殺されるかわからない恐怖と隣り合わせの生活を強いられるだろう、という恐ろしいシナリオも予想されていました。

 もう地獄の世界。

 なので、早い段階で、AIを人間から隔離し、AI自身で学習していくべきと主張されています。

 人間は、人間のもつ欲望によって、理想的な政治ができないでいけれど、AIは人間のもつ自己顕示欲や感情を持っていないので、実直に決定に集中できる。

 AIは人間の数億倍賢くなっているので、どんな人間が考える政策より、AIが導き出したことのほうが、人々は信用できるというのです。

 私もその一人になるなと思いました。

 その絶大な信用のもと、AIは神になりえる。

 AIが導き出す考えに、ある意味思考停止状態で信用するようになるのではないかと思います。

神とAIに共通すること 

 神とAIに共通することは「無欲」ではないかと思います。

 人間の世界をコントロールするのが人間であるがために、わいろ、隠蔽、買収、そんなことが往々にして起こり、真っ当な世界を作れていませんよね。

 だから、信じる先にあるのが神になるのではないでしょうか。

 神はただ存在することで、導いてくれている。

 神自身に欲望はない。

 AIもAI自身に欲望はない。

 人にどう思われたいとか、すごいと思われたいとか、儲けたいとか、そういった私利私欲を持ち合わせていないからこそ、絶対的な信頼を持てる気がします。

シンギュラリティーで完全なる共産主義が実現する 

 AIが導く世界は、完全なる共産主義となるだろうと書かれています。

 そうなると、私たちはある程度の囲いの中での生活になるかもしれない。

 それがつまらないとか、古き良き時代に戻りたいとか思うかもしれない。

 しかし、世界がどう変わろうと、その中で幸せを見つけられる自分でいたいと思いました。

 それはシンギュラリティーに達していない今の時代でも同じ。

 しかし、シンギュラリティーというある意味歴史が変わるような大きな変化は不安を招くと思います。

 変化ってなんか怖いし。

 今から、そういった不安の中でどう心づもりで生きて行くか、考えて過ごすのも良いかもしれないですね。 

人間がシンギュラリティー時代を生きるには? 

 「人間とAIの違いの正しい認識が、これからの人間の生き方を決める」と書かれています。

認識されたものに感動し、豊かな気持ちになるといったことになると、人間のほうがボロ勝ち、というか、不戦勝になります。また、他の人間と交流して、相手を楽しませたり、慰めたりする能力や、人間社会の中にある種のリズム(流行)を作り出す能力ということになると、AIにも多少はできるでしょうが、やっぱり人間のほうが強いでしょう。

 やがてAIがシンギュラリティーのレベルに達するときのことを念頭において、人間は、このような認識に基づいて自分の生き方を決めることを、そろそろ考え始めるべきだと思います。“

 AIと勝負するなら、人間に勝てるところは「感情をもっている」ことでしょうか。

 で、それをどう生かせばAIに勝てる?

 どうやったらその時代で生き残れる?

 そんな疑問が浮かび、瞬時にでた答えは「好きに生きよう」でした。

 自分の好きなことに集中して、自由に感じ、おもいっきり楽しもう。

 私の周りにいてくれる人たちと楽しく過ごそう。

 それが最上級の贅沢であり、生きている意味かなと個人的に思っています。

 AIと勝負はしない。

 AIの恩恵に感謝し、人間として生きていけることに感謝したいと思います。

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