『サスティナブルに暮らしたい 地球とつながる自由な生き方』
この本のタイトル通りのことを、私も常々思っています。
地球環境を汚さない生活って、本当に気持ちがいいものです。
罪悪感なく暮らせる心地よさ。もちろん完璧にはできないのですが、それでもできることをしているだけで、清々しい気持ちになれます。
地球環境のために、ではなく自分たちや未来のために、環境に配慮した生活をしたいと思っています。
だって、どんなに環境汚染や気候変動が起こっても、地球はそのままを受け入れ存在し続けます。
だけど、このまま環境汚染が進むと、地球は生き残っても、私たちは生き残れなくなります。
「地球のため」って聞くと、「やってあげている感」を少なからず感じてしまうのは私だけでしょうか。
つまるところ、環境に配慮した生活は、「私たちのため」だと思っています。環境悪化により土が死んだり、水が汚れたり、動植物が生きられなくなったら、私たちも生きられなくなります。
そうならないために環境に配慮する生活をすることは必須のことだと思っています。
あぁ、なんて重い問題なんだろう。。環境汚染を考え出すと眉間にシワが寄りそうです。
でも、この本を開けば、「まぁまぁ、難しく考えないで、気楽に楽しくやっていこう。少しずつでいいから」とにっこり微笑んでくれるんです。
一人の力って大きいんだよって。
私だけ一生懸命やるより、みんながほんのちょっと変わるだけで大きな成果がでる。
だから、環境に配慮した生活自体を持続可能なものにするために、眉間にシワよ寄せるんじゃなく、にっこり微笑んで、楽しく暮らしていく。
環境に配慮した生活を工夫している姿が楽しそうであれば、人は惹かれるはず。
現に、私も服部さんご一家の生活ぶりが楽しそうで、ちょっとした冒険をしてしているようで、そんなワクワク感に惹かれた一人なのです。
たくさんの暮らしの工夫が『サスティナブルに暮らしたい』に載っています。難しいことはほとんどなく、自分の暮らしにも取り入れやすく、とても参考になりました。
でも、それだけじゃありません。
一番参考になったのは、価値観の相違に対する考え方です。
生活すべてのことが環境に配慮した生活ができるわけではありません。家族といえど、価値観は人それぞれ違うので、どう折り合いをつけるか、どう妥協するか、そんな考え方もとても参考になりました。
子どもが使うモノってだいたいプラスチック製品だったりサスティナブルに作られていないモノです。
我が家は基本的に新たな製造を産まない中古品を購入しています。
でも、子どもに不満が出ることもあると思います。
そんなとき「お得感」を出すという発想が、「なるほど!」と思いました。
子どもにも、何か得になることを提供する(お小遣いや、代替え品の購入)というものです。
つまり、親の意向に添ってもらったお礼に、なにか子どもにお返しをする。
言われてみれば、当たり前のことかもしれません。だって、家族のルールはみんなで作るもの。一緒に暮らしている一人ひとりが、気持ちよく暮らせるようでなければなりません。
「私がリーダーだから、みんな従うように!」というスタイルだったら、家に帰るのが嫌になりそう。って、実は、これこそが私のやり方だったなぁと反省しました。
子どもも一人の人と尊重するならば、子どもの要望も聞いたり、受け入れが難しい場合は妥協点を探ったり。妥協してもらったらお礼をする。
サスティナブルな暮らしというと、ハードルが高そうと思うかもしれませんが、そんなことはありません。こちらの本は、楽しそうな雰囲気が終始漂っています。
気軽にふわふわと、楽しくやっていこう。
サスティナブルに暮らすために、熟考されたからこそのアイディアが他にもたくさんちりばめられていて、一気に読み終わりました。
楽しい読書体験でした。
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